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本当のところはどうなの???

北鎌尾根遭難に思う

ここ2年ばかり、いろいろあって北鎌尾根には行ってないけど、まだ見つかってない遭難者がいるらしい。
それは2010年9月のことだからもう2年近く経とうとしていることになる。
 
計画書を見てみるとP1から登るということになっているが、実質的にP1に取り付くのは難しい(水量の多い沢を渡渉しなければならないので)。
 
僕は北鎌尾根に何回か行っているが、一番危ないと思われるのはやっぱり水俣川だな。
ただ水俣側であれば、もし溺れたとしても見つけられるから、その可能性は低いなー。
 
その次はP2の登り。
P2の登りは非常に急で、落ちたら助からないだろうと思われる場所がいくつかある。
でもここは下草が低く人が倒れていたらすぐ発見できると思う。
なので可能性はあまり高くない。
 
次に千天出合から天上沢側を登り5分ほど歩いたところに銚子滝という豪快な滝がある。
ここは右岸を高巻くのだが、その高巻きがけっこう危ない。
もしここで落ちたら、そのまま滝壺の中に入ってしまう可能性もある。
この滝壺の調査は難しいだろうな。
なんていっても水量が半端ないから。
 
次に怪しいところは、P3を踏んだ後すぐのP4の登りだ。
ここはそのままだと右側の尾根に取り付いてしまいそうだが、左側にトラバースして左側の尾根から登るのがやさしいのだが、そのまま右側の尾根を直登すると木がザックなどに引っ掛かって邪魔になり、かなり難儀しそうだ。
その尾根の右側は垂直に近い壁になっているはずだから、あそこで落ちたらかなり厳しいと思う。
ここら辺はブッシュの丈も高く、捜索自体が大変になる。
またここは一番迷いやすい場所でもある。
 
その次に怪しい場所はP5近辺だなー。
P5を尾根上に辿るルートは岩自体が脆い部分があるようで天上沢側に落ちれば発見される可能性もあるが、千丈沢側に落ちるとかなり厳しい。
ここも垂直の壁に近く、下の方もどうなっているのかわからない。
知らないで初めてきた場合にはこの尾根上のルートを採る可能性は高いが、知っていれば天上沢側を巻いていくだろう。この場合は人が倒れていれば直ぐに見つけられるだろう。
P5-P6のコルへの最後の登りも油断できない。
ここで落ちると草付きをずっと滑って行くことになる。
どこまで滑って行くかはわからない。
でもまあ、ここに人が倒れていればわかるだろう。
 
その後のP6の登りは非常に崩れやすい足場であるが、下まで滑ることはあるのだろうか?
確かにいやらしい部分ではあるが、途中止まるでしょうと思いたくなる。
もし止まらなければ、あの絶壁のようなところを落ちてしまうということになる。
どうなんだろうか?
絶壁と言う状況から捜索は大変になるかもしれない。
それでも人が倒れていれば見つかるような気もする。
 
最後は北鎌のコルへの下り。
ここはブッシュがけっこうあってわかり辛いが、かなり痩せ尾根である。
天上側であれば発見される可能性は高いが、千丈側だとかなり難しい。
絶壁となってるから。
 
他には先に書いたP4の登りの後にいくつかの小さな岩場があるので、あるとすればその辺りになるだろう。
 
最後に熊との遭遇という可能性もなくはない。