本当のところはどうなの?のブログ

本当のところはどうなの???

今年3回目の北鎌尾根

3回目で何かいい事があったかというと、そうでもない。
逆に3回目なのに今回も非常に疲れてしまった。
もうバテバテだ。
2日目は足の裏も痛くなって嫌になってしまった。
特に帰りのダムから七倉の登山口までは足とか肩とかが痛い。
 
毎年北鎌尾根を目標にしているので飽きもせずに来ることにしている。
でも去年、一昨年は忙しかったために来れなかった。
だからと言って、その分を取り返そうと3回来たわけじゃない。
目標は30回だから来れる時はスキを見て来ることにしている。
 
槍ヶ岳までP2を通って1日で行くことを目標にしているが、今回到達できなかった失敗の原因は出発時刻が遅くなってしまったからということだ。
前回よりも30分近く遅かったため、P2取り付きは10時になってしまうなー、と思っていたところ案の定10時を過ぎてしまった。ただし水俣川の水量は前回と比べると激減し、ほとんどどこでも渡渉可能であった。
いつもこんなんならいいのになぁ(帰りも同じところを通るのでいつもそれが気掛かりとなってしまう)などと思ってしまう。
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この心配事が解消されただけでも後のことが楽に感じてしまう。
千天出合の手前の高巻はもう使えないのでそのまま水の中に入って通過した。
 
前回よりも幾分涼しかったので歩きやすかった。
P4手前の砂地の核心部は先行者の踏み跡もあり、全くといっていいほど問題が無かった。
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北鎌の下部を登るもの好きが自分以外にもいるんだなぁと不思議に思う。
このP2を経由をしたルート、自分は今回を最後にしようと思う。
なぜならばP3~P4の登りが辛過ぎるから。
もううんざりなのだ。
 
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右に見えるピークはP4、左がP6。ずっと雲が出ていた。
 
P4の手前の核心部を無事クリアし、次の心配はP5~P6に移る。
特にP5の核心部はいつ崩れてもおかしくないほどルートの状態が悪くなってきている。
ここが崩れたら尾根通しに行く最もリスクのある登りとなってしまう。
1度登ったことはあるが、あれだけはもう2度とゴメンである。
 
P5の核心部。
既に崩壊が始まっており、崩壊した場所にあった木が根こそぎルート上に転がっている。
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この崩壊地は年々悪くなってきている。
今回も左側の岩場に移ろうとしたところ、左側の脆い岩が崩れると思った。
本当に危なかった。
 
脆い岩。岩登りの対象とは思えない。
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北鎌尾根最大の核心部をなんとかクリアし肩の荷が下りた感じだ。
でもまだ安心は出来ない。その後に続く草付もなかなか悪い。
そしてやっとの思いでP5-P6のコルに到着する。
 
そこから直ぐに見えるのがP6のザレた登りだ。
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ここも全部崩壊地なのでホールドはほとんど信用できない。
おまけに下の方は100m以上の高度で大口を開けている。
このザレに乗ってずるずると滑り落ちたら、死の滑り台となって何百メートルも一瞬にして落下してしまうだろう。
それを想っただけで恐怖心が歩く。
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この崩壊地が終わるとP6への草付の急登となる。
実はこの部分、木などが滑りやすいので気を抜いては絶対にいけない。
草付に入ってもあの大口の危険性は減るものではない。
 
ここからP7を経由して北鎌のコルに行くわけだが、ずっと痩せ尾根なのでここも気を抜けない。
この辺は山稜が険しいところなのだ。
特に稜線上にあった浮石が無くなってしまった場所はいまだに別の浮石があり、それを踏んで落下しないように気をつけたい。
 
P6のピークから北の方を見る
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北鎌のコル。タオルは何のために?
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やっとの思いで北鎌のコルに着く。
これで水俣側の渡渉とP4の下部の核心部、P5-P6の核心部をこなしたことになった。
後は独標の直登だけが気に掛ける場所となった。
 
そのまま直進してると北鎌沢から登ってきたと思われる3人パーティーが変なところで懸垂下降をしている。
ルートを間違えたのだ。
でもどうしてあんなところなのだ?
詳しいことはわからないが、間違えてしまう人はとんでもなく間違えるのだなぁーと思った。
特にパーティーだと間違えに気付きにくくなるのだろうと思った。
 
北鎌のコルからおよそ1時間で天狗の腰掛に到着する。
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雨は降ってないが天候はいまいち。
 
独標の手前のピークに血の痕が??
なんなんだ。掃除くらいしておけ!
これもいったいどういう状況でなったんだか想像できない。
 
そうこうしているうちに独標の取付きに到着
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独標の直登は少し梃子摺ったがなんとかクリア。
これでやっと心配事がなくなった。
ここも踏み跡がたくさんあったので、登っている人もけっこういるようだ。
トラーバースして行くよりはこっちの方が尾根らしくていいと思う。
 
独標頂上
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でもなんか暗くなってきてあんまり歩けないなと思う。
そういえば独標の下に体調を悪くしてた人がいてヘリを待ってたようだ。
でもヘリは天候悪化で来なかったようだ。
次の日、水俣乗越の先で救助するヘリを見ることができた。
ちゃんと助かったのだろうか?
 
北鎌尾根は体力を要求されるルート。
ここに来る前のテストルートとして私は次のルートを挙げておきます。
1.甲斐駒黒戸尾根1日往復。
2.富士山御殿場口1日往復。
富士山は少し甘いかもしれないけど距離的にはかなりあるので登山後なんら問題がなければ行ける可能性があると思ってもいいと思う。
北鎌に技術は要らないんです。
体力のみです。
そんなことを書いてる私も実は体力ありません。
だからもう行かないと思います。