本当のところはどうなの?のブログ

本当のところはどうなの???

北鎌尾根注意点

いやー、北鎌疲れました。初日は13時間、2日目は17時間歩き続けました。
左脚の膝の裏とかふくらはぎが特に痛いです。
なんかまともに歩けません。
あと今回は左中指の関節を負傷(腫れている)、右手首に切り傷。
右足もものところに大きな擦り傷(今回大きな岩と共に落下しそうになった)等。
北鎌を登る時は必ず何らかの傷を負います。
 
 
ところで北鎌尾根も年々悪くなってきているところはあると思う。
 
大天井から貧乏沢を下るルートは最近全然行ってないのでよくわからないが、貧乏沢の下りに滝があって昔でも結構悪く感じたから、今はもっと悪くなっているはずだ。
沢のルートは人が通るたびに崩壊し、削られて行くからだ。
 
それと同じことが天上沢ルートでも起こっている。
こちらのルートの方が人気が出始めたせいか、年々ひどく削られていき、上の方は本当にいつザレ場を滑り落ちてしまうか非常に緊張する所だ。
数年前はこんなにも悪くなかった。
それが今では非常に悪く感じる。
終いには降りられなくなってしまうのではないかという危機感がある。
 
今回の気付いた点をここに書いておこう。
何かの役に立つかもしれない。
 
水俣乗越からの下り(下りのザレ場が悪い。時間にして20分程度緊張を強いられる。ルート全体を通してここが一番難しくなってきているので初心者には難しいだろう。その後の雪渓はキックステップで降りられるのならばいいが、そうでないと左岸沿いにブッシュを頼りに下ることになる。それにしても今年の雪渓はまだまだ大きい。十分に気を付けてくだされ。)
②天狗の踊り場の前にあるちょっとした岩場(今は頼りないロープが張ってある。ハーネスを付けてセルフくらい取れば少しは安心できるかも。ロープに頼らないで登ることを心がけたい。また天狗の踊り場と称される岩峰帯も痩せ尾根なのでバランスを失うとそのまま尾根のどちらかに落下する。気を抜かないでくだされ)
③独標手前の前のピークの登り(前から悪かったが、崩れやすい岩場は砂礫が乗っていて今でも十分に悪い。落石必至。下で待つ人は落石は必ず起こると思っていた方がいい。ここは右上部に抜ける。そこに行くまでも天上沢側が崩れている箇所があり、そこも注意)
④独標(直登ルートと言われる方は右側の石が挟まっているクラックから登る方がやさしいと発見した。ここが核心なのでここを過ぎれば、難しいところはない。ただしやさしいナイフリッジ状のようなところはある。)
⑤P13手前の岩場(P13は正面から直登。最近岩が安定してきて登り易くなった。P13手前のピークは踏まずに左(天上沢側)にかなり下りていく。その後次の鞍部を目指し、崩れやすい斜面をトラバースする。鞍部からは反対側(千丈沢側)をトラバースする)
⑥その後尾根通しを進むが、P14の尾根取り付きの岩は地震の影響でいまだに安定していない。僕のように岩を抱えたまま転落しそうになる危険性もある。安定した岩はコケが付いていたり、汚いのでわかる。一方不安定な岩は白っぽい岩で土の痕がある場合が多い。
槍ヶ岳直下、直下というか祠の直ぐ下(今回初めてわかったのだが、祠の直ぐ下の岩が空間が空いてきている。このまま行けば、北鎌尾根側が大崩壊することになるかも)