本当のところはどうなの?のブログ

本当のところはどうなの???

直登取り付きのチョックストン

独標の直登と行っても数ヶ所あります。
単独で行くと1番簡単に登れるものに取り付き勝ちです。
 
それはやっぱり独標の前衛峰の左側にある2箇所のどちらかが易しくなります。
それ以外にも前衛峰を右側に進みルンゼではなくフェースを登るのもあります。
こちらは途中からスラブになりガバホールドがなくなったため敗退したことがあります。
出来ればこちら側の方がルートとしてはすっきりしているためこちらを登りたいです。
今度いつか時間があれば登ってみたいです。
 
 
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ここだけの話ですが、このスリングが引っ掛かっているチョックストンはよく動きます。
だからあまり信用できませんね。
何回かここを登っていますが、どうすれば一番いいスタイルで登れるのかをいつも模索していました。
うまい登り方が見つからなかったのです。
今回やっと比較的簡単な登り方を発見しました。
 
この小さな石のチョックストンの下の岩の直ぐ右側下が実はカチガバになっています。
そしてこの小さなチョックストンもそのガバの所で引っ掛かっているのです。
ここは非常に掛かりがいいので右手をカチ持ちにして右足の膝を手前の岩の上に乗せます(写真だと右下に草が見えているところあたりです)。
そうして体を引き上げれば、つまり右膝に体重を乗せれば一段上に上がることが出来ます。
問題はその後で左の足の先を左側のガバ足の上に乗せるところです。
体の堅い人は苦労するところでしょう(写真だと左の真ん中あたりに凹んでいるように見える部分です)。
しかし足を上げるとかなり不安定な体勢になるので緊張するところです。 
 
右手は相変わらずチョックストンの下の石の右下のガバなので、左手をずっと先の左上にあるガバを取りに行きます。
ガバが取れればもう難しいところはありませんが、不安定な体勢なので上に見えている木を掴みましょう。
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いちおうこれで安全地帯までは行けましたが、このルンゼ上部のホールドにする木の根は枯れているのでホールドにするのではなく、押さえながら登って行きましょう。
ロープもありますがかなり切れ掛かっていますので使わない方がいいです。
このルンゼの抜け口は枯れ木を使えないとかなり難しいものとなるでしょう。
直登ルートで実質的に難しい部分はここまでです。
これ以降はリッジとなっていて高度感がかなりあるので、高所恐怖症の方には厳しいかもしれません。
 
他にはリッジ上の石は一部安定していない箇所がありますからホールドを引いたら抜けたとか、乗せている岩が崩れ落ちたなどということがないように確認しながら進みましょう。
 
写真は独標直登ルンゼルートの右側の取り付き。
このときは写真のスリングを使用しました。
このルートは万が一落ちたとしても下が平になっているので比較的安全なルートだと思います。
ルンゼルートでも左側から行くルートは落ちた場合さらに50m以上は止まれそうもないので単独でロープを使用しない場合は危険性は高いです。