同じことは2度起こらない

「そして、その同じ言葉を
自分の責任など何もないのに重い障害を負ったまま生きていくことになった、
うちの娘に向かって、あんた、そのまま言えるの──？」

そもそも魂にとって、この世の成功は全く気にかけることはないと言われています。
魂の目的はひとつしかない。
それは本当の自分を表現すること。
上の文章から先ずみて行きたいと思います。

「自分の責任など何もない」
現代の人間のほとんどはこのように考えています。
自分の人生に対して自分の責任はない。
自分以外の誰かの責任、あるいは何かの責任だと。
しかしそれはどうでしょうか？
たとえ他人が不幸だと思われる人生を送っている人でも幸せに生きている人は多いでしょう。
逆にすごく幸せだと思われる人が実は自分では不幸せだと思っている人。
本当はすべてのことを自分で決めているのです。
本当は一瞬一瞬のことを自分が決めて人生を送っています。
この文章に書かれているのはもちろん障害を持っているという本人の気持ちを表していません。
ただ親からみた気持を書いてみただけなのでしょう。
魂は本当の自分を表せるﾍﾞｽﾄな環境を選択しこの世を生きようとしています。
たまたまとか偶然とかはありません。
この目的がわからなければ、人生の意味もわからないはずです。
実際にこの娘さんの親は自分がなぜ生きているのかという意味をまだ把握していません。
目的も無くなんとなく生きています。
だからこの娘さんは自ら選んでこの親のもとに生れてきました。
生きるって何？という問いかけです。
魂の意図はその人が置かれた環境から推察されます。
本当はその意図を知るべきではないのでしょうか。
この世での成功と魂の意図とはたいていの場合違っているでしょう。
魂の意図はあくまでも意識の成長です。
それは本当の自分を知ることです。
これは同じ意味です。
意識の成長は何も起こらなければあり得ません。
だから何かが起こる必要があるのです。
障害を持った娘さんが不幸でしょうか？
そこには人間には計り知れない意図があります。
それは全体意識の意図です。
娘さんには成長したい、といった意識を持って生まれてきている立派な魂なのです。
私はいつも障害者と言われる人を意識の進化した人であるという目で見ています。
彼らは意識の先輩であると思っています。
そのような人たちの手助けをする機会が私たちにはあるのです。

この娘さんの親も早く自分の人生の目的を掴めるといいと思います。

この続きはまた後で書いてみます。