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本当のところはどうなの???

北鎌上半部⑥

僕はトレーニングとして甲斐駒の黒戸尾根をよく利用する。
ここは一旦下る箇所があるので標高差2,400m程度あり、あまり天気も心配することなく、かつ安全に登下降できるからである。ただし小屋については七丈小屋しかないので下降時に怪我でもしたら不愉快なビバークすることになってしまうが。。。

北鎌尾根とこの黒戸尾根を比較すると、圧倒的に北鎌尾根の方に難しさを感じてしまう。ただし、湯俣から入って湯俣に戻るという設定で。
なぜならば水俣川の水量を常に気にしなければならないからである。雪渓が消える前まではこの水量の推定は難しい。暖かければ雪渓が融け、水量が増してしまうから。またその年の残雪の量によっても水量は変化する。大雨が降った直後から一日後は増水して渡渉できない可能性がある。だから少なくともまる1日雨が降っていない日の次の日を入山日に選びたい。そして2日で湯俣に再び帰るとしたら3日間雨が降らないときを選ばなければならない。帰りの渡渉も考えなければならないからだ。でも通常は3日となるのでその場合は4日間雨が降らない日を確保しなければならない。仮に中1日でも雨が降ってしまった場合はその次の日は渡渉できない可能性があるので、さらに1日日数が多く掛かってしまうことになる。
実はそういう不安材料があるため、簡単そうに思える北鎌尾根~湯俣は非常に難しい条件があるのである。

そういう意味で黒戸尾根を降りてきたときと湯俣に着いたときの安堵感は全然違ったものになる。その証拠といっては何だが、湯俣から暗くなっても七倉までの3時間の道のりは全然苦にならないのである。このルートをやる場合には、それほどまでに水俣川の水量は気になるものなのである。

これが僕の知っている北鎌尾根だ。だから非常に面白いルートだと思える。


さてそんな内容とはあまり関係なく、独標から先へ進んでいく。
独標を後にし、緩やかな独標の南側のピークを稜線上に進む。
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直ぐ先に見えるのはP11だ。ここは一旦降りて登り返す。
例のごとく、余計な色付けをしてみた。
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独標とP11のコルへは急斜面を下っていく。
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コルの手前では赤っぽい岩場が現れる。
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P11は2つの岩峰で手前側は登らず千丈沢側に次のピークとの間を目指し登っていく。
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次のピークを入れてみた。
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↓このアングルは珍しいかも。2つのピークの間を乗越したところを撮ってみた。這松が枯れている。
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再び稜線上を進む。
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P12は目の前に見えているが、その間にギャップがあるので一旦降りなければならない。
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ピークに立ち一旦戻る。
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こんな岩が目印になるかも。
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千丈沢側を下降する。
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しばらく下降していくことになる。
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P12は2つのピークから出来ている。向こうのピークは踏まない。その間の赤っぽいガリーを下る。岩が赤い。
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P12のピークから槍ヶ岳を見る。
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赤い岩場を過ぎると、ビバーク適地があるが、写真がちょっと見つからなかった。
それを過ぎると、印象的な三角形の岩場の下降がある。この地形、なぜか毎度気になるところだ。
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