本当のところはどうなの?のブログ

本当のところはどうなの???

幽霊というのは

昔、一ノ倉を登りに行くときに出合のところにテントを張り仮眠したときがあった。
 
夜に何かよく眠れずに、うつらうつらしているとき、不意に登山靴で歩くザッザッという音が聞こえ、その音がだんだんと近づいてきてテントの前で立ち止まったという経験をしたことがある。
もちろんそれは幽霊なので外などは確認しないが、本当にいい迷惑なことである。
 
幽霊として出てくる人間が生前とって来た考え方は、人間は死ねば無くなってしまうという思い込みである。
「生」についての考察よりも金儲けのことや競争や戦争、趣味など、そちらの方が大事な事だった。
 
しかしどれも生きていることなしに出来るものではない。
 
自分は勝手に生まれてきて、勝手に死んでいく。
そんなふうに考えているのだろう。
 
だからいざ死んでしまっても何の知識もないからどうすればいいのかわからない。
 
あるいは幽霊になっているというのに、他人はどうして自分のことを気付かないのだろう?などと思いながら、突然自分が透明人間になってしまったのだろうか?などと本気で考えている。
 
自分が生まれてきたのも、死んでいくのもこの世に出てくる前の自分が予め決めたことであって、自分以外の何かのせいでは決してない。
それは偶然ではなく必然である。
 
それがわかれば、何かをされたからといって他人を恨むのは真実から程遠いことということがわかるだろう。
 
他人を恨んでも何も解決はしない。
なぜならば、全ての経験は魂自らが選択しているのだから。
 
幽霊にとって知らなければならないことは、本当は自分で選んで経験をしたということを知ること。
そしてそれによって学ぶべきものが何なのかを自分で考えること。
 
さて、谷川岳の出合にいる幽霊はどうすればいいか?
 
いつまでも幽霊としてそこにいることは出来ない。
 
そんなことをしていてもその霊たちにとっていいことはない。
 
それよりも死んだ後にも世界は継続し、自分はまだまだ成長していかなければならないことを悟るべきである。
 
宇宙は人間が考えるよりもずっと大きいし、人間の感覚などは宇宙のごく一部しか把握出来ないことを悟るべきであって、自分の感覚を絶対視すべきではない。
 
生前に幽霊を否定してきたことや物質とは霊の世界の一部でしかないことを認め、もしかしたら自分の信じていることは本当は違っているのかもしれないと思うことは大切なことである。