23日、北アルプスで山岳遭難が相次ぎました。鹿島槍ヶ岳では愛知県の50代女性が滑落して、頭や背中にけがを負いました。また、唐松岳では千葉県の40代男性が転倒して足をけがしました。いずれも、あす24日、天候を見て、長野県警のヘリで救助する予定です。 警察によりますと、23日午前、愛知県東海市の無職の女性(53)が鹿島槍ヶ岳の吊尾根付近(標高約2750メートル)で足を踏みはずし約10メートル滑落しました。 23日午前7時45分ころ、通りかかった登山者を通じて救助要請があり、警察などが出動し、女性と合流しましたが、頭と背中をけがしていて、自力で下山できない状況だということです。 23日は近くの山小屋に収容し、天候を見て、県警ヘリで救助する予定です。 女性は22日、2人パーティーで入山し、23日、鹿島槍ヶ岳山頂付近を縦走中に滑落したということです。
また、唐松岳の登山道上(標高約2600メートル)で千葉県松戸市の会社員の男性(47)が足を滑らせて転倒しました。 本人から連絡を受けた近くの山小屋の従業員が付き添い、小屋に収容しました。右足首をけがしている模様です。 あす24日、天候を見て、県警ヘリで救助する予定です。 男性は23日、単独で白馬岳に入山し、24日、唐松岳を経由して下山中でした。