きょう3日も北アルプスで山岳遭難が相次ぎました。槍ヶ岳では、40代の男性が滑落してけがをしました。また、白馬岳では、60代の男性が疲労のため行動不能となり、救助されました。 警察によりますと、東京都八王子市の会社員の男性(46)が3日午後、北アルプス槍ヶ岳の北鎌尾根北鎌のコル付近(標高約2350メートル)で滑落しました。 3日午後2時ころ、通りかかった登山者を通じて救助要請があり、県警ヘリが救助し、松本市内の病院に搬送しました。右腕をけがしている模様です。 男性は2日、単独で上高地から入山し、北鎌沢を経由して、北鎌尾根を槍ヶ岳に向けて登山中に滑落しました。現場は登山道が整備されていない上級者向けの「バリエーションルート」です。 北鎌尾根では、疲労とけがにより行動不能となった兵庫県たつの市の男性(69)が午前6時ころ、県警ヘリで救助されました。疲労しているものの、けがはない模様です。
また、北アルプス白馬岳の大雪渓付近(標高約2300メートル)で神奈川県横浜市の会社員の男性(68)が疲労のため行動不能となりました。 3日午後1時45分ころ、通りかかった登山者を通じて救助要請があり、長野県山岳遭難防止常駐隊員が救助しました。疲労はあるものの、けがはありません。 男性は息子と2人で登山していたということです。 連日、山岳遭難が相次いでいます。長野県警は、体調や技量、装備など十分注意して登山するよう呼びかけています。
長野放送