富士登山 止まらない疲労による救助要請 静岡・御殿場署
20日夕方から21日未明にかけて、富士山の御殿場ルートでは疲労による救助要請が連続しました。警察は体力や体調に見合った登山を呼び掛けています。 20日午後6時半前、千葉県から登山に来た夫婦のうち、妻(40)が疲れにより動けなくなり夫(37)から「体力的に厳しい」と救助を要請する110番通報がありました。 2人は富士宮口から富士山に登り、登頂後は御殿場ルートで下山していましたが、標高1920mにある次郎坊の手前で妻が限界を感じたということです。 通報を受け、助けに向かった警察と消防の救助隊員が午後8時10分過ぎに2人を発見し、ケガもないことから付き添う形で5合目まで一緒に下山しました。 一方、21日午前0時半過ぎには、同じく御殿場ルートを下っていた外国人の男女から「体力的に厳しく歩けない」と助けを求める電話がありました。 ただ男女は日本語での会話が難しく、また、通報した際に登山道にある標示を読み間違えていたと見られることから、救助に向かった警察と消防が2人を見つけられず一度は下山しました。 その後、2人が7合5勺にある山小屋にいることがわかったため、警察などが再び救助に向かっています。 警察によると、男性が体調不良を訴えていることから、2人と合流後は民間のブルドーザーに依頼して5合目まで下り、その後、救急隊に引き継ぐ予定ということです。