本当のところはどうなの?のブログ

本当のところはどうなの???

礫岩

今日は平戸にある礫岩に登って来ました。
考えて見たら、今年最初の登山です。

去年はいろいろなことがありました。
北鎌尾根は目標10回でしたが、雷のため4回しか登れませんでした。

さてさて本当は下見のはずだったのですが、なぜか登り口らしきものが見えて、そのまま登ってしまいました。
靴は全く登山用ではありませんでした。

実はここはマムシがものすごく多いみたいで10回ほど出会いました。
本当に恐ろしいところです。
そのうち何回かは本当に噛まれる寸前でした。

この山は登山道というものがなく、最初は道らしきものがあって、「あるじゃん」と思っていたのですが、どんどん細くなって行き、遂には全くなくなってしまいました。
踏み跡すらありません。
普通、踏み跡くらいはどの山にもあるのですが、この山はどこでも登って行けるようなので分散してしまい、その跡が全くないのです。

これは道に迷ったなと思い、まあこのまま行けばいつかは山頂に立てるだろうと思いながら、急な斜面を登って行きました。
途中、ヤブが堅くて体が傷だらけです。
特に首に刺さった枝の痛みと木に頭がぶつかって出血したのは超痛かったです。
あまりの痛さに何かわけわからんことを大声で言ってました。
途中、猿かイノシシのうんこがありました。
イノシシは山で出会うと怖い動物のひとつです。
イノシシには注意しましょう。
しばらく登って行くと足元に40cm程度の大きさの岩が転がって居る場所になります。
この岩は手前のピークまで続いています。
しかし一向に踏み跡が現れません。
現れるのはイノシシと思われる足跡です。
それでもどんどんと歩いて行きます。
するとテープが現れました。
なんだやっぱり道を間違えてたんじゃないかと思いながら、帰りはテープのある道を降りようと思っていました。
そんなこんなで岩場が道を塞いでいるところに出てしまいました。
ここは登れないので巻きました。
するとまた岩場のところに出ました。
今度は大丈夫です。
礫岩というのはこの山全体が礫が埋め込まれたような岩で出来ているから付いた名前ではないかと思われます。
この稜線上もこの礫岩で覆い尽くされている感じです。
頂上までは岩場がずっと続いています。
一箇所岩場が分断しているところがあって、帰りに向こう側に降りられるか見たのですが、急斜面すぎて無理のようでした。

見た目はかなり痩せた稜線なので今日のような強風の時は特に注意しなければなりません。私も強風で危うく稜線から垂直に100m以上落ちるところでした。左右切り立っているので非常に緊張するところです。
岩になっている稜線上の傾斜はそれほど急ではありません。
ですが左右が切り立った崖になっているので気を抜けません。
岩場になってから15分ほどで頂上に立てました。

あれほど遠くに見えていた山頂もあっという間に着いてしまいました。
下から見た時は相当遠くにあるんだろうなと思っていましたが、案外あっさりと着いてしまいました。
駐車場から1時間半くらいです。
頂上からの景色はそれはもう最高です。

ほとんどの人が登れない山をさくっと登ってしまったんですから大満足です。

暫し休憩の後、下山に取り掛かります。
テープのある所まで15分程度だったと思います。

テープの道から帰ろうとしたら、ビックリ。
何と道がどこにもないじゃないですか!

テープはあるのに道がない。
これが礫岩のいいところです。
素人を寄せ付けません。
小一時間ばかり次のテープを探したのですが全く見つからなかったので諦めて来た時の方向に向かって歩き始めました。
やっぱり礫岩には登山道がないのかぁ。。。
改めて登山道が無い山を思い知らされました。
下りは出来るだけ来た時の場所に沿いながら、とは言ってもその踏みあとすら見えない。
ひたすら下りてようやく海岸に近い所まで来たけど、来た時の登り口がわからなくて適当に下りました。
こんな適当人間だから、礫岩を登れたのかもしれません。
それからやはり小一時間ばかり歩いて駐車場に辿り着くことが出来たわけです。

礫岩はどこかのホームページに出ていて一度は登ってみたいと思っていた山でした。
それが実現出来てとても嬉しいです(本音)。

ナントカ山ノボラーに登れないところなどないのです(なんちゃって~)