山の“こだま”で捜索難航
切り立った山々で行われた捜索活動。現場は、富山と長野の県境、北アルプスの不帰嶮(かえらずのけん)近くだ。 17日、助けを求める声を聞いた登山者が通報した。 しかし、遭難した男性が見つかったのは、捜索から3日後のことだった。 山岳警備隊によると、捜索が難航したのは思わぬ理由からだった。 救助にあたった山岳警備隊・中村直弘警部補: (現場は)尾根や谷が入り組んでいる地形。声をかけても色々な方向から声が聞こえてしまって。 遭難した男性は、声かけに応じていたという。 ところが、声が険しい山々にこだまして、どこにいるのか居場所をなかなか特定できなかったという。
「登山届」が発見の決め手に
それでも、男性を発見できた理由はなんだったのだろうか。 それは、男性が提出していた登山届があったからだった。 申告していたルートを捜索し、救助に成功した。 男性は足にけがをしていたが、命に別状はなかった。 (「イット!」 9月22日放送より)