長野県内の山岳で遭難が相次ぎました。北アルプス赤岩岳では、男性が滑落し心肺停止の状態で発見されました。また、中央アルプス木曽駒ケ岳では、60代の男性が疲労により行動不能となり、救助されました。 北アルプス穂高連峰・西穂高岳に近い赤岩岳(標高約2800メートル付近)で、男性が滑落し、心肺停止の状態で発見されました。 14日午前7時40分ころ、西穂高岳から赤岩岳に向けて縦走していた登山者から「滑落する男性を目撃した」と110番通報がありました。 岐阜県警ヘリが出動して捜索し、心肺停止状態の男性を発見しました。天候悪化のため、回復を待ち救助する予定です。 現場周辺は急な斜面の岩場で男性は約100メートル滑落したとみられます。
また、中央アルプス木曽駒ケ岳の山頂付近(標高約2900メートル)で神奈川県川崎市の無職の男性(67)が登山中に疲労のため行動不能になり、警察などに救助されました。 男性は9月13日、2人パーティーで入山し、中央アルプス木曽駒ケ岳に向け登山中に疲労のため動けなくなりました。 14日午前6時半前、本人から救助要請があり、警察などが出動して、男性を背負って下山し救助しました。その後、病院に搬送しましたが、けがはない模様です。 警察は自分の技術や体力にみあった登山をするよう注意を呼びかけています。
北アルプスの最奥部から流れ出す湯俣川(標高約1900メートル)では、沢登りをしていた東京都杉並区の男子大学生(20)が落石により大けがをしました。 14日正午過ぎ、知人を通じて消防に救助要請があり、男性は群馬県消防防災ヘリで救助され、病院に搬送されました。右前腕骨折で重傷の模様です。 男性は13日、3人パーティーで高瀬ダムから入山し、14日、沢登り中に落石にあいました。