本当のところはどうなの?のブログ

本当のところはどうなの???

今年4回目の北鎌尾根

天気が良くなりそうだということで北鎌尾根に行ってきました。
今回は十数年ぶりに中房温泉から入り、貧乏沢経由で北鎌尾根に取付きました。
 
天気が良くなるということでしたが、曇りがほとんどで夜には雨も降ってきて尾根上はずっとガスの中でした。
稜線上ではかなり強い風が吹いていて歩行は困難なレベルでした。
しかしラジオでは下界ではずっと天気が良かったらしい。
 
天気が回復するという予報を信じ、北鎌尾根で遭難しかけたことが何年か前にありました。
 
あの時、白馬岳で何人かが遭難死しましたが、あのときのガイドへの訴訟の判決がつい最近ありました。
 
今回の天気のパターンも実はあの時と似たようなものだったのではないかと思います。
実はあの時の天気予報でも台風が去った後、天気は回復すると言っていたのだ。
しかもどの天気予報を見ても。
そうでなければ湯俣からの入山を決定するはずはなかった。
しかし下山してから驚いてしまった。
天気予報はすべて回復するという予報から知らぬ間に悪い方に変更されていたのでした。
自分も死にそうになったので天気予報のこの豹変振りにはふざけるなと思いました。
 
白馬のガイドも多分僕と同じように天気予報を見て出発しようとしたのだと思います。多分ですが。
確かに天気予報では天気は回復すると言っていたのだから、天気の回復を期待して出発するでしょう。
それを思うとこの判決の6410万円という賠償金額は何か腑に落ちないものを感じざるを得ないです。
 
今回のように10月のこの時期の台風が去った後の台風一過という気象現象ですが、一時的に西高東低という気圧配置となり平地では秋晴れが期待できるけど(今回も富山県では晴れていたようだ)、北アルプスのような山岳地帯では曇りや雨、強風となるようです。
天気予報では台風一過後の北アルプスでの天候悪化のことが全く予報されていませんでした。
今後も台風一過後の北アルプスの天候は気象庁ではちゃんと予報されないと思いますので十分に気を付けましょう。
当てに出来ない天気予報でした。