16日、女性2人が滑落した北アルプス前穂高岳で、取り残されていた1人の死亡が確認されました。連休中、長野県内では山岳遭難が相次いでいて、長野市の裾花川上流でも女性1人が沢登り中に滑落し、心肺停止の状態です。
16日午前8時ごろ、北アルプス前穂高岳の紀美子平付近（標高約2850メートル）で女性が滑落するのを他の登山者が目撃し、その後、心肺停止の状態で倒れているところを発見されました。
16日は濃い霧のため救助できませんでしたが、17日は天候が回復し、午前9時半ごろ警察がヘリで収容。死亡を確認しました。身元の確認を進めています。
連休中、長野県内では山岳遭難が相次いでいて、前穂高岳では16日、兵庫県の51歳女性も滑落して死亡しています。
また、長野市の裾花川上流では16日、東京都の69歳の女性が仲間2人と沢登り中に滑落しました。
午後7時前に仲間から救助要請があり、17日朝に救助されましたが、心肺停止の状態です。
県警は、山の天候は変わりやすく、体調や技量、装備など十分注意して登山するよう呼びかけています。
