29日、富士山を下山中の男性(70)が疲労を理由に、警察に助けを求めました。男性にケガはなかったことから、救助に訪れた警察と消防が一緒に山を下ったということです。

29日午後4時40分過ぎ、富士山を登頂後、御殿場口の次郎坊(5合5勺)付近を下っていた神奈川県の男性(70)から「疲労で動けない」と110番通報がありました。

ただ、救助に訪れた御殿場署の山岳遭難救助隊や消防が確認したところ男性にケガはなかったため一緒に下山し、男性はその後、自力で帰宅したということです。

富士山の静岡側では7月10日の開山以降、救助要請が相次いでいて、今回のように「疲労のため動けない」といった理由や「登山前から体調が悪かった」「靴擦れした」といった理由も散見され、警察などは「自分の体調や体力に合った登山を計画してほしい」とした上で「気分の悪さを感じた場合や天候が悪化した場合には、引き返す勇気も持ってほしい」と呼びかけています。