登山客の“山岳遭難”事案が相次ぐ今年の富士山の夏山シーズン
8月4日午前、富士山の須走口ルートで、下山途中に足をけがした男性が警察などに救助されました。男性は一気に下ることができる「砂走り」と呼ばれる場所で転倒したということです。 4日午前8時過ぎ、富士山須走口新六合目付近で「一緒に来た男性が砂走りを下りてきて転倒し、負傷した」と警察に通報がありました。 けがをしたのは、東京都から来た32歳の男性美容師で「砂走り」と呼ばれる傾斜が急で砂が厚く積もったルートを駆け下りている際に転倒したとみられています。 男性は足などに軽いけがをしたとみられ、警察の山岳遭難救助隊と消防によって五合目まで運ばれ、病院に運ばれました。 男性は友人らと3人で、8月2日、富士山を訪れ山小屋で一泊した後、未明に登頂し下山している途中で、当時、現場付近は雨が降っていました。 警察は富士登山については、入念に準備し、万全の体調で無理をせずに実施してほしいと呼びかけています。 3年ぶりに規制なしの夏山シーズンを迎えた富士山では、“山岳遭難”事案が相次いでいて、静岡県側では7月10日の山開き以来、計16件、17人が救助されています。前日3日にも2件の救助がありました。
静岡放送(SBS)