Football ZONE web / 2018年6月29日 3時0分
■試合終盤の消極的な戦いを英BBCが酷評「最終ラインでボールを喜んで動かした」
日本代表は28日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦ポーランド戦に0-1で敗れた。コロンビアがセネガルに1-0で勝利し、セネガルと警告数を含めた「フェアプレーポイント」の差で勝ち上がりを決めた。しかし、終盤リードを許しながらも、コロンビアの勝利を前提に攻める様子を見せなかったことに、英公共放送「BBC」の解説者は「これは恥だ」「茶番だ」と一刀両断している。
2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた日本だが、そのゲームの締めくくりは物議を醸すものだった。
「この試合は滑稽な形で終わった。両軍が最後の15分以上、最終ラインでボールを喜んで動かした」
このように言及したのは英公共放送「BBC」だ。先発6人を入れ替えた日本だったが、後半14分にセットプレーからDFヤン・ベドナレクに先制点を許した。この時点でグループリーグ敗退危機に立たされ、“切り札”としてMF乾貴士を投入。ゴールを奪いにいったが、コロンビアがセネガル相手に先制した瞬間にアプローチを切り替えた。
FW武藤嘉紀に代えて、MF長谷部誠を守備固めで投入したが、記事では主将が警告数でセネガルを上回っている現状をジェスチャーで伝えたことを紹介。そして、鳴り響くブーイングのなかで消極的なボール回しを続けた。これまで躍動感あふれるサッカーで各国メディアから高く評価されてきたなか、「彼らが16強に進出した手法に対して、批判が広がっている」と報じられている。
北アイルランド代表のオニール監督も、日本の消極的戦略を批判している【写真:Getty Images】
■北アイルランド代表のオニール監督は辛辣な言葉でコメント
さらに、北アイルランド代表のマイケル・オニール監督は「1982年や86年大会ならこんな試合はあった。他の試合結果に全ての運命を委ねるなんて自分にとっては信じられないことだ」と西野監督の采配を切り捨て、「日本を好きになっていたけれど、次のラウンドで負けてほしいね」とまで言い切ったという。
ポーランド戦終盤の消極戦略は英国で批判の対象となっている。
(Football ZONE web編集部)