正しいこと？間違っていること？

ものごとが明らかに正しいのなら、それをすればいいでしょう。でも何かを「正しい」と考え、何かを「間違っている」と考えるのは、一方的な決め付けだということを覚えておいた方がいいでしょう。ものごとはわたしたちがそう言うから、正しいとか間違っているのであって、それ自体には正邪はありません。
「正しい」とか「間違っている」とかは、ものごとの本質ではなく個人の主観的な判断です。その主観的な判断によって私たちはどういう存在かということを判断するのです。それが相対的な場での決定方法なのです。思えばこの相対的な概念というのは本当に近代以降の考え方なのです。それまでの常識では思いつくことすら出来なかった概念です。これは近代以降の科学の発達の賜物なのではないかと思います。
そこで世界が完全になったとしたら。。。そのときは自分を創造する場がなくなってしまうのです。
それだから他人を非難してはいけないというように言われるわけです。