参考としてP5の直登ルートの概要を挙げておきます。
↓写真は僕が初めて直登ルートを通ったときのもの。正面に見えるのがP5。リッジ上を行けばP5に突き当たる。下半部はすっきりとした岩場、上半部はブッシュ帯で構成されている。また上部ブッシュ帯は途中まで踏跡はあるものの頂上部はあまり人が入らないためか木の枝の上を歩くことになる。僕の場合は右端から半周回りP5とP6のコルへ抜けた。
しかし今思えば、この写真の構図からするとこの写真を撮った位置がP5に思えなくもない。そうすると対岸に見えるのはP6となり、その先がP6とP7のコルで、次の針峰がP7となるだろう。
でもそう言われないのは明らかにP4とP5の間が他のピークよりも低くなっているせいかもしれない。
しかし今思えば、この写真の構図からするとこの写真を撮った位置がP5に思えなくもない。そうすると対岸に見えるのはP6となり、その先がP6とP7のコルで、次の針峰がP7となるだろう。
でもそう言われないのは明らかにP4とP5の間が他のピークよりも低くなっているせいかもしれない。
↓②ルートで説明した稜線の右側から左側へ移りトラバースを始める地点。普通は懸垂下降で降りるということだ。ここら辺の岩場はすっきりとしている。
↓写真に見えているとおり、稜線は極端に細くなっている。僕は北鎌尾根でもこの部分が最も"鎌尾根"らしい部分ではないかと思っている。すばらしいリッジとなっている。ここを巻いてしまうのはホントは非常にもったいないことだと思うが、技術的に難しい点はあると思う。しかしこの僕でさえ(初見で死ぬかと思ったが)登りきることが出来た。岩登りをやっている方達にはぜひ稜線通しで北鎌尾根を堪能していただきたい。
↓僕の場合、最初左側をトラバースした後、稜線上へ登りかえしてしまった。最初から稜線通しで行けたらよかった。
↓稜線上の1番低くなっている部分の少し先で稜線上に這い上がった。そのとき木をホールドにした。
↓行く手にはまだリッジが延びている。しかしP5の壁の前では一旦降りることになる。写真ではその位置は見ることが出来ない。
↓リッジのコルへは馬乗りで進んだ。岩に摑まりながら降りることになる。核心はその場所からP5に登るところ。
僕の場合はコルに着いた瞬間(人生)終わったと思ったが(後戻りも怖くてできなかったYO!)、しばらく考えた末、行けないことはないと信じて登った。荷物が重いと後ろに引かれる感じがしてチョー怖い!!右側にも左側にも切れていて逃げ場がない。
僕の場合はコルに着いた瞬間(人生)終わったと思ったが(後戻りも怖くてできなかったYO!)、しばらく考えた末、行けないことはないと信じて登った。荷物が重いと後ろに引かれる感じがしてチョー怖い!!右側にも左側にも切れていて逃げ場がない。
↓この写真は②ルートでの懸垂下降する地点から下を見たところ。最初のうちは手掛かり、足場とも割りとしっかりしているが、そのうち小さい手掛かりしか無くなってしまう。
直登ルートは稜線通しか右側からであればそのままリッジ通しに進めると思う(実際に行ったことはないが)。
僕は何もわからなかったので、つか勘違いをしてたので一旦リッジの左側に移り②のルート(前回のP4~P6のblog参照)と同様にトラバースしその途中からリッジ上に馬乗りになった。このとき手掛かりがなく苦労した。しかしここでリッジに上がったら戻ることが出来ないと思ったことを覚えている。ここから先ほどのコルまではほんの数メートルであるが、両側が切れている上に高さがあるものだからやたら怖く感じたYO!
僕は何もわからなかったので、つか勘違いをしてたので一旦リッジの左側に移り②のルート(前回のP4~P6のblog参照)と同様にトラバースしその途中からリッジ上に馬乗りになった。このとき手掛かりがなく苦労した。しかしここでリッジに上がったら戻ることが出来ないと思ったことを覚えている。ここから先ほどのコルまではほんの数メートルであるが、両側が切れている上に高さがあるものだからやたら怖く感じたYO!
↓リッジに乗って振り返って見た景色。あまりの高度感に絶望的になった場所。
↓よく見ると画面中央部に風穴が開いているいるのが判るだろうか?後から見て写真にあったのでちょっとビックリ。でもやっぱりリッジ上を行きたいよね(^^ゞ
リッジをそのまま進むとP5の壁に突き当たる。その手前に一段降りるいやらしい部分がある。ここは岩にしがみついて降りるしかない。確かハーケンが打ってあった。残念ながらこの部分の写真がない。実際それどころではなかった。
そしてP5を目の前にして正面の凹角状(わずかばかり階段状になっている部分)の弱点部を登る。ここの傾斜はきつく手掛かりはほとんどないがバランスでうまく上がっていく。冷や汗全開になること間違いない。
そしてP5を目の前にして正面の凹角状(わずかばかり階段状になっている部分)の弱点部を登る。ここの傾斜はきつく手掛かりはほとんどないがバランスでうまく上がっていく。冷や汗全開になること間違いない。
5mほどがまんして登ると、木が見えてくるはずだ。それを目標にして1歩1歩ていねいに登っていく。
カンバの木を手にした瞬間、このルートの勝者となっているはずだ。
カンバの木を手にした瞬間、このルートの勝者となっているはずだ。
僕の場合は珍しく雄たけびをあげてしまった。
普段はそんなことすることはないんだけれど。
なんと言ったかは思い出せないが。。。
普段はそんなことすることはないんだけれど。
なんと言ったかは思い出せないが。。。
↓勝利を手にした後、少し登り、登ってきた方向を記念撮影。けっこう高く登っている。
↓P5を登りきれば目の前は大きな独標が見える。写真にあるとおりP5は這松とカンバの木で覆われている。
写真中央部が凹んでいるようにも見える。
写真中央部が凹んでいるようにも見える。
↓P5から見たP6.P6は鋭い岩峰だ。P5からコルへの下りは人があまり歩かないせいか木がけっこう邪魔になる。