山荘スタッフの加藤史哲さん(30)によると、23日朝は前日までの荒天が一転して晴れわたり、冷え込んだ。午前5時ごろ、山荘西側にある飲料水タンクの上部にたまった雨水が凍っているのを別のスタッフが見つけた。氷は手のひらほどの大きさで、厚さは数ミリ。気温が上昇するとすぐに解けたという。
加藤さんは「うれしい気持ちもありつつ、これから本格的な寒さが来るんだと実感する」と気を引き締めた。
槍ケ岳山頂付近では、10月上旬には雪が降ることもあるという。加藤さんは「防寒着やチェーンスパイクを用意して、より安全に登山してほしい」と呼びかけていた。